トラネキサム酸とグルタチオンの違い
医療や健康に関心を持つ方なら、トラネキサム酸とグルタチオンという言葉を一度は聞いたことがあるという方は多くいらっしゃるかもしれません。
どちらも身体に良い影響を及ぼす物質で、内服薬としてとても人気の2つです。
今日は、トラネキサム酸とグルタチオンの違いについて詳しく書いていきたいと思います。
トラネキサム酸の内容・効果
まず、トラネキサム酸は止血薬として広く多くの方に知られています。主に手術や出産時の出血の制御に使用される内服薬で、その作用はフィブリンというタンパク質が血液凝固を促進する際に関与する過程を抑制することです。これにより、過剰な出血を防ぐ効果があります。
また、トラネキサム酸は、シミ・そばかす・肌荒れ・老人性色素斑・ニキビ跡の色素沈着・肝斑などを改善するため、使用を続けることで美白・美肌へと導いてくれると言われております。
当院でも人気の内服薬で、2002年に厚労省よりシミ・肝斑の改善と美白効果が認められ、安心な薬の一つでもあります。
効果
- シミの予防・改善
- そばかすの改善
- 美肌効果
グルタチオンの内容・効果
次に、グルタチオンとはグルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が連なったペプチドのことを表します。動物や植物、微生物の細胞の中に存在しており、人間の体内では皮膚や肝臓などに多く含まれます。生命を維持するにあたり欠かせない成分ですが、年齢や紫外線の影響により減少しやすいという特徴があります。
グルタチオンには解毒作用や抗酸化作用、メラニン抑制作用があるため、全身の美白に効果があると言われており、グルタチオンが減少すると疲れや肝機能の低下、肌荒れ、代謝の低下などがおこり、老化を進行させてしまう可能性があります。
そのため、グルタチオンを補充することによりこれらを予防し、改善してくれます。
さらに、肝臓の解毒を助ける働きもあるのでお酒をよく飲まれる方には肝障害の予防や改善も期待できます。
効果
- 美肌・美白効果
- シミの予防・改善
- 肌荒れの改善
違いについて
- 用途:トラネキサム酸は出血の制御に使用される一方、グルタチオンは抗酸化作用や解毒作用を持ちます。
- 分子構造:トラネキサム酸は止血作用を持つ化合物であり、グルタチオンはアミノ酸の一種であるシステイン、グリシン、グルタミン酸から構成される三ペプチドです。
- 生成と摂取:トラネキサム酸は薬として外部から供給される一方、グルタチオンは体内で合成されます。グルタチオンは食品からの摂取が直接的には必要ありませんが、システインなどのアミノ酸を含む食品を摂ることでグルタチオンの合成を支援することができます。
美容内服薬は、単独で服用するよりも施術と組み合わせすることによって、
さらなる相乗効果が期待されます。
いずれにせよ、きちんとカウンセリングを受けてから服用するようにしてください!
美容内服薬をうまく利用して、この夏を上手に乗り切りましょう~!