ぐっすり眠って美肌を目指そう!
大切なのは眠りについてから最初の3時間
午後10時から午前2時が肌のゴールデンタイムと設定されているのは、人間の体に刻まれている体内時計に従った生活が望ましいという説に基づいています。しかし、現代社会を生きる私たちにとって、夜10時に就寝するというのはかなり難しいこと。ですから、ゴールデンタイムの4時間の中で少しでも長く睡眠時間を確保することが理想です。
その理由は、就寝後の1時間から3時間くらいの間に成長ホルモンの分泌量が最大になるからです。 寝ている間に分泌される成長ホルモンは、肌の再生にとって大切なもので、肌の生まれ変わりともいえるターンオーバーの始まりの「細胞分裂」は、実は睡眠中に行われています。人が起きて活動している日中は、血液の流れはほとんど脳に集中していますが、就寝後にようやく肌に栄養が行き渡るようになるので、眠っている間にターンオーバーの最初のきっかけとなる細胞分裂の態勢が整うのです。したがって、成長ホルモンの分泌がしっかりと行われるように、質のよい睡眠をとることと、睡眠の環境を整えることが大切といえます。
質の良い睡眠が取れているか見極めよう!
美肌への近道は睡眠の質が鍵になります。皆さんはスムーズに入眠できていますか。あるいは朝、目覚める瞬間はスッキリとした気分で迎えられているでしょうか。睡眠時間を6〜7時間キープできていたとしても、日中眠たくなったり、朝起きても体に疲れが残っていたり、というようなサインが表れていたら、質のよい睡眠がとれていないということかもしれません。
睡眠の質を上げるには、まずは規則正しい生活を送ることが重要です。毎日ほぼ同じ時間に眠りにつき、毎日ほぼ同じ時刻に起きて太陽の光を浴びることで、体内時計の調整役とされているセロトニンの分泌が始まります。そして日が落ちると、昼間作られたセロトニンを材料に、睡眠ホルモンともいわれているメラトニンの分泌が始まります。
大切なのは、毎日の就寝時間を一定にすること。そうすることで起床時間も安定しますし、体のリズムも整います。なるべく決めた時間を守るように心がけるのが、美肌とカラダをすこやかに保つポイントなのです。
寝ている時間をスキンケアに活用する
空気が乾燥している今の時期や、これから寒くなるにつれてエアコンで暖房をつける方も多くなるとは思いますが、寝ている間の空調は気を付けるべきポイントです。これらは寝ている間に肌の水分を奪う原因になりますので、寝る前にしっかり保湿することが大切です。
美容成分がたっぷり入ったクリームは、潤いを長時間持続してくれるアイテムです。特に、油分だけでなく水分を含んだゲル状のクリームは、寝ている間に水分を蒸発させずに潤いをしっかりとキープしてくれます。これを、スリーピングマスクのようにおやすみ前に重ね付けする使い方をすると、朝起きた時の肌質の違いを実感できるのでおすすめですよ!
フェイシャルマッサージの基本の「き」
美肌になるためには、顔の筋肉のコリをほぐして正しい状態に戻していくことが大切です。まずは筋肉をほぐして弾力のある肌を取り戻してから、顔全体のゆがみを取り除くアプローチをしましょう。
肌の奥の真皮層のコラーゲンやエラスチンが衰えて変化していくことで、肌は少しずつ弾力を失っていくといわれていますが、それの影響を受けるのが肌のすぐ下についている表情筋です。皮膚とともに筋肉がずり落ちてしまうので、その結果、肌のたるみに繋がってしまうのです。
筋肉は使わないと退化してしまう性質がありますが、決してなくなることはありません。だから、表情筋のトレーニングを意識しながら、日頃のスキンケアの時に簡単なフェイスマッサージを習慣にしてみてはいかがでしょうか。すべりを良くするために、クリームやオイルを必ず手にとり、両手を使って下記のように顔全体に広げながら、心地よいと感じる圧をかけて指を動かしてみてくださいね。
セルフケアにおける手の動かし方のポイント
- 顔の内側から外側へ、下から上へ手を動かす
- 額は中心から外側に向けて、らせんを描くように
- 小鼻は薬指や中指を使って小さな円を描く
- 口の周りは下唇の中心から上唇へ動かす
- デリケートな目周りは薬指や中指など力が入りにくい指でケア
これら5つのポイントを意識しながら、日頃のフェイシャルマッサージを行ってみてくださいね。
おわりに!
寝不足が続く肌には、高価で効果が期待できる化粧品を投入するよりも、あるいは足りない栄養素をサプリメントで補うよりも、まずは睡眠時間を確保することがおすすめです。ゴールデンタイムを意識しながら生活リズムを整えることが、美肌への近道です。まずは誰でも取り入れることができる睡眠美容から始めてみませんか。