ハイフの機械の種類や効果の違いは?それぞれの特徴や選び方も解説!
顔回りのたるみ、ハリの無さが気になってきた人に人気のハイフ治療。
ただ、一口にハイフと言っても医療用やエステ用、家庭用などさまざまな種類があり、今一つ効果や仕組みの違いなどが分かりにくいですよね。
ハイフ治療は機器の種類により、特徴や効果、施術にかかる値段はまったく異なります。
この記事では、ハイフ機器の種類それぞれの特徴を紹介。また、施術を受ける場所や機器の選び方なども解説していきます。
それぞれのハイフ機器の効果の違いや特徴、クリニックの選び方を理解することで、自分にあったハイフの施術を受けることができるようになりますよ。
ハイフとは?仕組みや特徴を解説
ハイフはリフトアップ、つまりフェイスラインの引き締めに効果がある施術方法です。どういった仕組みで顔回りのたるみにアプローチしていくのかを紹介していきます。
また、ハイフ施術の代表的な特徴や、従来の美容方法とどう違うのかも挙げていきます。自身の悩みに適した施術方法なのか、検討する際の参考にしてみてください。
ハイフの仕組みとは
HIFU(ハイフ)とは、High Intensity Focused Ultrasoundの略称です。日本語では、「高密度焦点式超音波(治療法)」と訳されます。
ハイフ施術の流れは、以下のようになります。
- 高密度焦点式超音波を、SMAS層と呼ばれる筋膜まで照射し、たんぱく質凝縮する
- 筋膜までの照射と同時に、たるみの原因であるコラーゲン繊維のゆるみにダメージを与える
- ダメージを与えられたコラーゲン繊維が修復しようと働くので、その過程で大量のコラーゲン繊維が再生される
- 再生されたコラーゲン繊維がリフトアップ・シワの改善に役立つ
このように、ハイフは超音波を使ってリフトアップしていく施術方法なのです。
ハイフの特徴
つぎに、代表的なハイフ施術の特徴を挙げていきます。
- メスによる傷跡が残らない
- ダウンタイムがほとんどない
- 効果が徐々に現れるため、自然なリフトアップがかなえられる
- リバウンドしにくい
ハイフの特徴でまず挙げられるのが、傷跡が残らないことです。
専用の機器で超音波を照射する施術方法のため、従来とは違いメスを使わずにリフトアップが可能になりました。それに伴い、ダウンタイムもほとんどなくなりました。施術時間自体も短く、30分程度としているクリニックが多いです。
また、コラーゲンの再生成により肌が引き締まっていくので、数カ月と時間をかけて自然に効果が出てきます。脂肪細胞そのものを破壊してたるみにアプローチしていくため、リバウンドしにくいことも嬉しいポイントと言えるでしょう。
ハイフの種類にはどのようなものがある?違いは?
ハイフ施術の種類は、以下の3つです。
- 医療ハイフ
- エステハイフ
- 家庭用ハイフ
医療用ハイフはクリニックで医師や医療従事者が施術を行うハイフ治療で、エステハイフはエステサロンで施術を受けます。家庭用ハイフはハイフ機器を購入し自身で行う方法です。
せっかくなら効率よく、一番効果を感じるやり方で受けたいですよね。ハイフの種類によって、効果や施術の値段にどのような違いがあるかを比べて、一番合った方法を選びましょう。
医療用ハイフ
もともとハイフは、前立腺の病気の治療に用いられてきた医療用機器でした。本来は医療従事者しか取り扱いができないものだったため、クリニックには出力が高く、安全面に配慮されている性能のよい機械が導入されています。
出力が高いということは、それだけリフトアップの効果も高く、また持続性にも繋がります。
エステ用ハイフや家庭用ハイフと比べて、費用もその分高くはなります。しかし、一回の施術で効果が感じられ長持ちするのであれば、結果として一番安全かつ効率的にリフトアップできる施術方法と言えるでしょう。
エステ用ハイフ
医療用ハイフと比べて、導入されている機器の出力は低いです。ですが、その分痛みが少ないのがエステ用ハイフのメリットです。また、医療用ハイフに比べて一般的に料金も安い場合が多いです。
研修を受けたエステティシャンが施術を行うため、エステサロンで行う場合は施術症例数が多く、経験豊富なスタッフがいるところを選ぶようにしましょう。
家庭用ハイフ
一度機器を購入してしまえば、いつでも好きなときに行える家庭用ハイフ。なかなかクリニックやエステサロンに行く時間の取れない人や、繰り返し継続的に施術を受けたい人にとっては、自宅で手軽に行えるのは嬉しいですよね。
ただし、誰でも簡単に扱えるようにした結果、出力は弱めに設定されています。そのため表面的な照射にとどまり、リフトアップの効果が得られにくいだけでなく、火傷のリスクが高まる危険性もあります。
家庭用ハイフで施術する場合は、安全面がきちんと考慮された機器を選ぶことが大事です。
ハイフの機械10選!効果の違いや特徴は?
実際の施術では、さまざまな種類のハイフ機器が導入されています。機器によって、効果の持続期間や痛み、費用面も違ってきます。
ここでは、代表的なハイフ機器の種類を紹介していきます。それぞれの特徴にも触れていますので、どのハイフ機器で施術を受けるか選ぶ際の判断材料にぜひ役立ててください。
紹介するのは下記の10個です。
- ウルセラ
- ダブロ
- ウルトラセル
- ウルトラフォーマー3
- リポセル
- ライポソニックス
- ディアーガ
- ハイキュー
- V-MAX
- フォーカスネオ
1つずつ見ていきましょう。
1.ウルセラ
ハイフ機器の代名詞とも言えるウルセラは、アメリカのウルセラ社が製造・販売している医療用ハイフ機器です。照射温度が60~70度とほかの機器に比べて高く、米国の厚生省とも言えるFDAからリフトアップ効果があると承認されています。
出力が高い分痛みを感じる人も多く、クリニックによっては鎮静剤を使用することも。また、費用もほかの機器に比べて高いです。クリニックにもよりますが、顔全体で30万円以上かかる場合もあります。
認定医制度が設けられており施術できるのが医師のみに限られているため、確実に医師に施術してもらいたい人にはおすすめの機器と言えます。
2.ダブロ
ダブロは韓国製の医療用ハイフ機器です。広範囲に照射することでウルセラよりも痛みを抑えた施術が可能なことが特長で、施術費用もウルセラに比べ安価です。しかし、効果の持続時間は数カ月~半年程度と、やや短い傾向があります。
後発品のダブロゴールドは、2017年に発売されたハイフ治療の中でも最新に近い機器です。ダブロと比較して効果は高く出るようになりましたが、その分費用も上がっています。
3.ウルトラセル
ウルセラに名前が似ていますが、ウルトラセルも韓国製の医療用ハイフ機器です。
後発品のウルトラセルQ+は、照射スピードが速く、短時間で施術を受けることが可能です。また、ウルセラQはカートリッジが3種類なのに対し、ウルトラセルQ+は4種類となっており、症例に応じてより細かい対応の施術が行えることも特徴です。
4.ウルトラフォーマー3
ハイフシャワーと呼ばれる連続照射方法により、目の際まで施術が行えることが最大の特徴です。顔のなかでも、とくに目元のたるみや小じわに悩んでいる人におすすめと言えるでしょう。
こちらも韓国製の医療ハイフ機器で、冷却機能を備えているうえに照射時間が短いため痛みも少ないと言われています。
5.リポセル
リポセルも医療用ハイフ機器ですが、施術箇所は顔ではなく身体で、瘦身目的に効果を発揮します。
独自に搭載されたクーリング機能により、皮膚を冷却しながら施術を行えます。痛みを気にせずに、高い出力による施術を受けられるのが嬉しいポイントと言えるでしょう。
6.ライポソニックス
ライポソニックスも痩身用の医療用ハイフ機器です。ウルセラと同じく、FDAの認可を受けています。
脂肪細胞のみを破壊し、その破壊された細胞は8~12週間かけて体外へと自然に排出されます。また、コラーゲン繊維を刺激するので、肌が引き締まる効果も期待できます。
痛みを避けるため、クリニックによっては局所麻酔をすすめています。
7.ディアーガ
ディアーガは、ハイフとサーマルフラクショナルの2つを組み合わせたエステ用ハイフ機器です。
サーマルフラクショナルとは、高周波を針状に照射し、肌表面への負担は最小限に抑えた施術技術です。細胞の活性や代謝を促進するため、たるみ治療だけでなく毛穴の引き締めや肌のざらつきに対しても効果を期待したい人におすすめです。
8.ハイキュー
「FULL」と「HALF」と2種類のカートリッジを使い分けることで、顔にも身体にも使用できるエステ用ハイフ機器です。
バーストシステムと呼ばれる連射機能を搭載しており、ほかのハイフ機器に比べ施術時間が大幅に短くて済むのが最大のメリットです。
9.V-MAX
カートリッジを交換することでアプローチする層を替えていたハイフ機器の中で、カートリッジの交換を不要にしたのがV-MAXです。それにより施術時間の短縮と、施術時の痛みが軽減されています。
また、高速連射式機能を搭載しており、施術箇所に対し素早く的確なアプローチができるのが特徴です。
10.フォーカスネオ
米国製や韓国製が多いハイフ機器のなかで、フォーカスネオは機器に問題があった場合、メーカーにて日本人エンジニアが対応してくれます。
徐々に温度が上がる蓄熱式を採用している機器です。そのため、照射中に違和感を感じた場合は照射を途中で止めて、ほかの部位へ移るこができます。それにより、安全面に配慮しながら施術を行えるエステ用ハイフ機器です。
ハイフで効果が出ないときに確認すべきポイント
せっかく施術を受けたのに、思うような効果がでなかったら悲しいですよね。ハイフで検索をすると、効果がないという口コミが出ることもあり、気になっている人もいるかもしれません。
ここでは、ハイフの効果が出る時期や治療回数についてまとめています。もし効果が出なくて悩んでいることがあれば、参考にしてくださいね。
効果が出る時期はいつなのか?
機器によっても違い、また個人差もありますが、おおむね施術を受けてから1カ月後くらいに効果を感じ始めます。そして、コラーゲンの再生力が高まる3カ月目にピークをむかえます。
施術してすぐは副作用でむくみが出ることもあります。ですので、効果を得たい時期があらかじめ決まっている人は、1か月~3カ月程度の余裕をもって施術を受けてくださいね。
大体6カ月くらいまでは効果が持続するので、肌のハリをキープし続けたい人は半年から1年を目安に施術を受けるのがおすすめです。
治療回数は少ない?
1回で満足な効果が得られる人もいれば、何回も受けないと効果を感じない人もいます。
こちらも個人差がありますが、たるみの程度が強く、また顔の脂肪量が多いと1回の施術では効果を感じにくいです。
メスを使う施術方法と異なり効果が半永久的に続くものではないため、十分な効果を得続けたい人は、定期的に施術を受けるのがよいでしょう。
ハイフのクリニックや機械を選ぶ4つのポイント
それぞれのハイフ機器によって特徴は変わってきますが、それ以外でも施術を受ける際におさえておきたいポイントはこちらです。
- 効果
- 価格
- 痛み
- 施術者
効果はもちろん、痛みがあるかどうかや、費用面なども含めて施術方法を決めたいですよね。
機器の違いだけでなくこれらの要素も踏まえて、一番自身に適した施術方法を見つけていきましょう。
ポイント1.効果
一般的には、出力の高いものはリフトアップの効果も高いと言われています。
ただし、人によっては単にリフトアップ効果だけでなく、肌のキメや、目元のシワなども気になり施術を受けたい場合もあるでしょう。また、効果の持続時間も大事ですよね。
クリニックもエステサロンもそれぞれ導入されている機器が違います。どの部分に効果を発揮してくれるか、自身の悩みに一番適した機器を選ぶことが大切です。
ポイント2.価格
クリニックで施術を受ける場合よりも、エステサロンで受けるほうが1回の施術料金はおおむね安くなっています。
ただ、その分効果の持続時間が短いことも多いです。それをカバーするために定期的に施術を受けていると結果的にクリニックで受けたほうが安く済んだ、なんていうことも。
機器によっても費用は変わってきます。施術を受け自分がどのような効果を得たいのかをしっかり考えて機器を選び、そのうえで費用面を比べていくのがよいでしょう。
ポイント3.痛み
出力の高い機器は痛みも強い傾向がありますが、最新の機種は痛みをおさえる工夫がされているものも多いです。また、痛みを我慢する時間を短くするため、照射時間の短いものを選ぶのも1つの手でしょう。
痛みが一番のネックになってしまっている人は、麻酔処置をしてくれるクリニックもあります。カウンセリング時に相談してみてくださいね。
ポイント4.施術者
施術者の点でおすすめなのは、やはりクリニックです。解剖学に精通した医者か医療従事者が施術を行うため、その人に合わせて効果の出やすい部位に的確に照射してくれます。照射によって火傷や神経を傷つけてしまう危険性に対しても、医療の専門家のもとで行うことで万が一の際のアフターフォローがききやすいといえるでしょう。
また、ホームページの医師の経歴欄に下記の経歴があるか確認してみてください。
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本形成外科学会認定形成外科専門医
このどちらかがあれば、皮膚に対して一定の知識があると判断できる目安になります。クリニック選びに迷った場合は参考にしてくださいね。。
エステサロンで受ける場合は、症例数や施術数が多く、公式サイトがきちんとある機器が導入されているところがおすすめです。
ハイフの種類や効果の違いを理解しておこう!
ハイフ治療とはどういったものか、またそれぞれの機器の特徴を紹介しました。
改めて、ハイフ治療の種類を挙げておきます。
- 医療用ハイフ
- エステ用ハイフ
- 家庭用ハイフ
それぞれで導入されている機器によって特徴や効果も変わってきます。
ぜひ、ハイフの種類や効果の違いを理解し、自分に適した方法で納得のいく施術を受けてくださいね。