セルライトについて
ダイエットや美容に対する意識が強い方にとって、セルライトは大きな悩みの1つです。セルライトは肌表面が凸凹するため、その見た目から「オレンジピールスキン」とも呼ばれています。なぜ、セルライトはできてしまうのでしょうか?今回は、セルライトができる原因と仕組みについてご紹介します。
セルライトの仕組み
セルライトとは肥大化した脂肪細胞のことで、二の腕や太もも、お腹、お尻の付け根部分などに多く見られます。一度できたセルライトはなかなか解消することが難しく、放っておくと悪化する恐れがあるため早めにケアを行うことが大切です。
セルライトは皮膚のすぐ真下にある皮下組織と呼ばれる場所に作られます。
皮下組織が正常な状態であれば球状の脂肪細胞はきちんと整列し、毛細血管を通じて組織内に酸素や栄養素を取り入れて老廃物を排出してくれます。
しかし、何かしらの原因で血液やリンパ液の流れが悪くなると、老廃物の排出がうまくいかずに脂肪細胞の周りに老廃物がたまりやすくなってしまいます。
それに加え、日々生成されるコラーゲンが絡まると、脂肪細胞の周りにある老廃物はがっしりと固定され皮膚表面に凸凹した状態で表れるのです…
老廃物と結び付いた脂肪細胞はリンパ管を圧迫!老廃物は体内にどんどんたまっていき、最終的には肥大化した脂肪細胞は血管までも圧迫するようになり、組織に酸素や栄養素を届けることができない悪循環に陥ってしまうのです。
セルライトができる原因って?
【食生活の乱れ】
脂質の取り過ぎや、栄養に偏りがある食生活を続けていると、セルライトができやすい体になる恐れがあります。もちろん人間の体には、ある程度の脂質は必要です。 しかし、脂質を過剰摂取すると血液の流れが悪くなり、セルライトの発生につながります。
【不規則な生活習慣】
昼夜逆転の生活や睡眠不足など、不規則な生活習慣は自律神経の乱れを引き起こす恐れがあります。自律神経が乱れると代謝が低下するため、セルライトを作る原因となります。 セルライトを改善することも大切ですが、セルライトができにくい生活習慣を送る心掛けも必要です。
【運動不足】
運動不足もセルライトができる原因の1つです。筋肉は、定期的に負荷を掛けないとどんどん衰えてしまいます。筋力が低下すると基礎代謝も低くなるため、脂肪がたまりやすい体になります。
【喫煙】
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があるため、血液の流れが悪くなります。また、体の末端にまで血液が供給されにくくなるため代謝が低下し、セルライトの発生につながります。
最後に!
女性は男性よりも皮下脂肪が多いため、セルライトができやすいといわれています。また、女性はホルモンバランスの影響を受けやすく、筋肉量も男性と比較すると少ないことも原因の1つです。しかし、皮下脂肪が少ないからといって、絶対にセルライトができないわけではありません。皮下脂肪が少ない方であっても、無理なダイエットや乱れた食生活を続けていると代謝が低下します。さらに、年齢とともに運動力が減ると血液やリンパ液の流れが悪くなるため、セルライトができることがあるので注意が必要ですよ!