ピコシュアの特徴
ピコシュアで使用される波長は755nmとなっていますが、これはメラニンによく吸収されやすく、ヘモグロビン(血液)に吸収されにくいという特徴があり、血管へのダメージを抑えて副作用のリスクを軽減しつつ、メラニン系の疾患(シミ等)に対して効率のよい治療ができます。また、従来のレーザー機器に比べピコ秒の衝撃波によりかなり小さい粒子にまで色素を粉砕することが可能となったため、代謝処理が向上し、色素沈着がしにくく、皮膚に与えるダメージを最小限に抑える事ができるようになりました。
ピコトーニングとは
レーザーを「低出力」で顔全体に照射することにより、メラニンの産生を抑制し肝斑・シミ・くすみ・色ムラを薄くしていく治療法です。
ピコフラクショナルとは
レーザー照射により、肌深部に多数の目に見えない微小な穴を開け、物理的なダメージを与えることでコラーゲン産生作用を促し、シワ・たるみ・毛穴の改善等、肌本来の弾力を取り戻し、キメを細かくしてくれる効果が期待できる治療法です。従来のフラクショナルレーザーは点状出血などの赤みが出やすく、一週間程度のダウンタイムがありました。ピコシュアによるFOCUS照射は、特殊なレンズを使用することにより肌表面にダメージを与えずに肌深部に点状のレーザーを照射します。そのため1日程度の短いダウンタイムでの美肌治療が可能となりました。
ピコスポットとは
ピコシュアは755㎚の波長を使用するため、他の1064㎚のピコレーザーに比べ、メラニン色素に対する吸光度が高いため、低エネルギーでも非常に効果の高い治療ができます。従来のシミ治療ではQスイッチレーザーが主流でした。このQスイッチレーザー(ナノレーザー)はメラニンにレーザーを照射することで熱を発生させて色素を破壊するため、炎症性色素沈着を起こすことがありました。ピコレーザーの場合、従来よりも短いピコ秒でレーザー光を照射することで、熱作用がほとんどなく、衝撃波で色素を粉砕することができます。熱作用がほとんどないため、炎症性色素沈着を起こしにくいのが特徴です。また、従来のレーザーでのシミ治療では必要だったテープ保護の必要がないためストレスなく綺麗にシミを除去することが可能になりました。
ピコレーザーの禁忌事項
- 妊娠中・授乳中の方
- 日焼けをしている又は日焼けをする予定のある方
- 光刺激により反応する疾患既往のある方
- 施術後の皮膚は敏感となっていますので、マッサージやピーリング、スクラブ洗顔などによる刺激はしないでください。
ピコレーザーの注意事項
- 施術後は多少の熱感が残る場合があります
- ピコフラクショナルの後は24時間程赤みが残る場合があります
- ピコスポットに関しては、施術後のテープ保護はありませんが、一時的にシミが濃くなることや瘡蓋になる場合があります
- 肝斑が悪化するリスクがあります
※悪化した場合は内服薬治療など併用して行う場合があります