高濃度ビタミンC点滴の効果
コラーゲン生成促進(しわ、たるみ)
ビタミンCはコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、皮膚や血管、骨の結合組織の正常な発育を助けます。 その結果、ハリや弾力がある、みずみずしい肌へと変化していきます。
メラニン生成の抑制(シミ、美白効果)
肌が紫外線を浴びると活性酸素が発生し、肌を守るためにメラニンが生成されます。 ビタミンCはシミの原因となるメラニン生成を抑制させる働きがあるので、シミの予防、改善を期待できます。
疲労回復、抗ストレス
ビタミンCは、活性酸素に対する抗酸化作用により疲労の回復を早めます。 また、ストレスによりビタミンCが消費されると、活性酸素が体内に貯まりやすくなり、血流が悪くなります。 ビタミンCを摂取することでストレスが緩和され、身体への悪影響を抑えることが期待されます。
免疫向上
ビタミンCはリンパ球の働きを活性化し、抗ウィルス作用のあるインターフェロンを増やします。 免疫力を向上させることで、風邪やウイルスなどによる感染症の予防につながります。
がん予防作用
ビタミンCは抗酸化作用により、がんの原因となる活性酸素を無毒化します。 また、胃がんなどの原因となるニトロソアミンの生成を抑制し、抗がん作用のあるインターフェロンの生産を促すので、がん予防効果が期待できます。
生活習慣病改善効果
ビタミンCは、動脈硬化を促進する過酸化脂質の生成を抑制し、血中コレステロール値を低下させる作用があります。 糖尿病の方は、ビタミンCを補給することで血糖値の改善も期待できます。
抗アレルギー作用
ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、アトピー性皮膚炎など、アレルギー疾患が緩和することが期待できます。 当院にて、高濃度ビタミンC点滴25gをお受けになる場合、G6PD検査が必要となります。
G6PD検査とは
高濃度ビタミンC点滴で貧血が起きる体質ではないか調べ、安全に治療が受けられるか事前に調べる検査です。 G6PD欠損症とは赤血球にあるG6PDという酵素の欠損により、溶血(赤血球が破壊される)が起こる病気です。 G6PD欠損症は日本人に希な遺伝性疾患ですが、数千人に1人の先天性遺伝性疾患です。 しかし、遺伝性G6PD欠損症の患者さんに大量のビタミンCの点滴をすると、重度の溶血性貧血を起こすことがあります。 このような合併症を防ぐため、高濃度ビタミンC点滴を受ける前は、一度必ずG6PDの検査を受けていただき、安全に治療が受けられるかを判断いたします。
※指先から、極細針にて血液を採取します。数分で結果が分かり、問題なければ点滴をお受け頂けます。
※他院にて、G6PD検査の証明書をお持ちの方はお持ち頂けますと、検査不用にて点滴して頂けます。
高濃度ビタミンC点滴の禁忌事項
- 妊娠中・授乳中の方
- 心不全の方
- 腹水のある方
- 浮腫みが強い方
- G6PD欠損症の方
- 抗凝固薬の服用や点滴をされている方、糖尿病に対して血糖コントロールを内服やインシュリン注射で行っている方
- 今までに飲み物や注射でアレルギー反応を起こしたことのある方はお申し出ください。
高濃度ビタミンC点滴の注意事項
- 点滴前にG6PD欠損症の有無を確認する必要があります。
- 腎機能が低下している方は慎重に施術を行います。
- 糖尿病治療薬を使用中の方は、血糖値の変動に注意してください。
- 施術後は一時的に倦怠感を感じる場合があります。
- 空腹時の施術は避け、施術前に軽食を摂ることを推奨します。
- 初回は低濃度から始め、体調を見ながら濃度を調整します。
- アレルギーの有無を事前に確認する必要があります。
- 他の治療やサプリメントとの併用については医師に相談してください。