痛みの少ない医療痩身ヴァンキッシュMEの痩身効果はいつから?原理や特徴も解説

「年齢とともに痩せにくくなってきて、体型の崩れが気になってきた。とはいえ運動や食事制限をする余裕はない」といった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
ヴァンキッシュMEは、メスも麻酔も使用しない痩身治療です。高周波の熱エネルギーを照射して脂肪組織に直接アプローチするので、痩せにくくなってきた人にも痩身効果が期待できます。
この記事では、ヴァンキッシュMEの仕組みや特徴、効果について紹介しています。
ヴァンキッシュMEの施術内容や効果がでる時期などを理解し施術を受けることで、効率よくダイエットを成功させられますよ。
ヴァンキッシュMEとは?原理や特徴を解説

ヴァンキッシュMEは、脂肪細胞にアプローチすることで痩身効果が得られる美容医療機器です。イギリスのBTL社が開発し、2018年には日本でも認証を得ています。
まずはヴァンキッシュMEがどういった仕組みで脂肪細胞に働きかけていくのか、その原理と特徴を紹介していきます。
あわせて適応部位についても触れていくので、あなた自身に適した施術方法かどうか判断する参考にしてみてくださいね。
ヴァンキッシュMEの原理とは
ヴァンキッシュMEの内側には、複数の電極が備わっています。この電極を利用し、脂肪細胞を温めることで脂肪細胞を分解します。その結果、痩せることができるのです。
電極から施術部位に照射された高周波の熱エネルギーは、どのように脂肪細胞にアプローチしていくのでしょうか。詳細は、下記のような流れになります。
- 1秒間に2700万回というスピードでプラス極とマイナス極が入れ替わることで、複数の電極から高周波の熱エネルギーが照射されます。
- 高周波の熱エネルギーは、表皮より10mm~15mmほどの深さの箇所に43~45度の熱さで照射されていきます。
- 皮膚や筋肉などの組織と、脂肪組織では電流の流れにくさが異なるため電気抵抗に差が生じます。その差を利用して、脂肪のみを選択的に加熱していきます。
- 熱エネルギーを照射された脂肪細胞は、アポトーシスと呼ばれる自然死した状態になります。
- アポトーシスし機能不全となった脂肪細胞が老廃物となって体外に排出されていくことで、痩身効果が得られます。
この原理によるヴァンキッシュMEの痩身効果は、日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDAからも有効性を認められています。
また、EUで義務付けられている安全マークの「ECマーク」も取得しているなど、公的に効果と安全が認められた施術方法といえるでしょう。
ヴァンキッシュMEのマシンの特徴
代表的なヴァンキッシュMEの特徴は、以下のとおりです。
- メスも針も使用せず、施術中に痛みを感じることがほとんどない
- 切開を必要としないのでダウンタイムもなく、治療時間も30~40分程度と短い
- 皮膚に触れない非接触型の設計になっており、肌へのダメージや身体に傷がつくことがない
- ドーム型のアプリケーターにより、広範囲へ効率的な施術が可能
ヴァンキッシュMEの特徴でまず挙げられるのが、施術中の痛みが少ないことです。脂肪細胞への照射は45度まであがりますが、皮膚表面は42度にとどまります。
火傷の心配もなくじんわりと暖められ、痛みやストレスもなく施術が受けられます。
ヴァンキッシュMEの適応部位について
ヴァンキッシュMEの施術で推奨されている適応部位は、以下のとおりです。
- 腹部
- 臀部
- 腰の上の部分(ラブハンドル)
- 太もも
- 二の腕
施術部位として適応するには、脂肪層の厚みが15mm程度あることも条件になります。
ヴァンキッシュMEはドーム型のアプリケーター(マシン)を使うため、治療箇所は限られています。しかし、ドーム型なので施術部位を覆うことで広範囲へ効率的に照射することが可能です。
ヴァンキッシュMEで期待できる効果は?

ここではヴァンキッシュMEの施術によって得られる効果について、より詳しく解説していきます。解説する項目は以下のとおりです。
- お腹や腰回りなど広範囲への痩身効果
- 部分痩せにも対応
- 照射部位の皮膚の引き締めにも
- 施術効果が出る時期
- 治療の回数や間隔について
施術によってどういった効果が得られるのか、一つひとつみていきましょう。
お腹や腰回りなど広範囲への痩身効果
ヴァンキッシュMEで使用されているアプリケーターのサイズは、最大20cm×70cmです。これにより、他の痩身医療機器よりも広い範囲を施術できます。
そのため適応部位の中でもとくにお腹や腰回りなど、広範囲の部位に対し効率的に施術することが可能です。
またアプリケーターはドーム型で、腹部を覆うような形になっています。ですので、一度に均一に照射が可能となり、より効果的な痩身効果が得られます。
部分痩せにも対応
広範囲の部位への施術に効果的なヴァンキッシュMEですが、Flexアプリケーターと呼ばれる小型のアプリケーターに付け替えることにより、太ももや二の腕への施術も可能になりました。
Flexアプリケーターはヴァンキッシュシリーズの2代目にあたる「ヴァンキッシュME」から搭載されています。従来の「ヴァンキッシュ」はアプリケーターが1つしかありません。
ですので、太ももや二の腕など部分痩せに対応した施術を受けたい場合は、どのシリーズが導入されているか、クリニックのHPや問い合わせなどで確認しましょう。
照射部位の皮膚の引き締めにも
人の表皮層の奥にある真皮層には、肌のハリを保つコラーゲンを生成する線維芽細胞があります。ヴァンキッシュMEの施術により、高周波の熱エネルギーが真皮層まで届くことで線維芽細胞が刺激され、コラーゲンが生成されます。
その結果ヴァンキッシュMEの施術では痩身だけでなく、生成されたコラーゲンによる肌の引き締めにも効果があるといえるのです。
施術効果が出る時期
ヴァンキッシュMEの施術効果があらわれるには、2週間から4週間ほどかかります。高周波を照射することによって破壊された脂肪細胞が、体外に老廃物として排出されるまで時間を要するためです。
個人差ももちろんありますが、おおむね施術から1カ月前後には痩身効果を実感できるでしょう。
治療の回数や間隔について
1週間~10日くらいの間隔をあけて数回にわたり施術を受けることで、より痩身効果が得られます。そのため大抵のクリニックでは、3~6回をワンクールとして設定していることが多いです。
また、熱がこもり過ぎるのを防ぐため、1日に施術できる箇所は2部位までと決められています。
1回の治療で平均2~3cm、最終的には4~8cmほどのサイズダウンが見込めます。継続的に施術を受けることで、着実な効果が期待できますよ。
ヴァンキッシュMEはこんな人におすすめ

ヴァンキッシュMEは、どんな人におすすめの施術なのか紹介していきます。
具体的には下記のような人があてはまります。
- 切開することなく痩身治療がしたい人
- 学校や仕事などで時間がなかなか取れない人
- 運動や食事制限でのダイエットにリバウンドした人
- BMI数値が高い人
あなた自身にとって適した施術なのかどうか、参考にしてみてくださいね。
切開することなく痩身治療がしたい人
ヴァンキッシュMEの施術は、アプリケーターと呼ばれるドーム型の機械を施術部位にかぶせて、高周波の熱エネルギーを照射するという方法です。
このときアプリケーターと皮膚は接触しておらず、当然メスも麻酔も使わないため、身体に傷を付けずに痩身治療が受けられます。
切開をともなう痩身治療によって傷が残ることが不安だった人には、おすすめですよ。
学校や仕事などで時間がなかなか取れない人
ヴァンキッシュMEの1回の治療時間は、お腹や腰回りなど広範囲の施術部位に対して30分~40分程度です。
切開せずに治療が受けられるため、入院の必要もありません。仕事や学校で忙しいなか施術を考えている人にとって、施術後の通勤や通学に影響が出にくいのはメリットといえるでしょう。
運動や食事制限でのダイエットにリバウンドした人
運動や食事制限は、脂肪細胞を小さくすることで痩身効果を得るダイエット方法です。脂肪細胞の数自体は変わることがなく、食べ過ぎてしまうとまた脂肪細胞が大きくなり、いわゆるリバウンドの状態になります。
しかし、ヴァンキッシュMEの施術では、脂肪細胞そのものを熱エネルギーの照射によって破壊します。死滅した細胞はアポトーシスと呼ばれる細胞死した状態になり、不要な老廃物として体外に排出されていきます。
運動や食事制限と違い脂肪細胞そのものの数を減らすことができるため、リバウンドしにくい痩身方法といわれています。
BMI数値が高い人
ヴァンキッシュMEではBMIの数値による施術の制限はありません。
ほかの痩身医療では、BMIの数値が30より高いと治療を断られることもあります。BMI数値が高い人にも、ヴァンキッシュMEの施術はおすすめです。
ヴァンキッシュME施術の流れについて

ヴァンキッシュMEの施術による効果や特徴は理解できたけれど、実際どのような流れで施術が行われるのか、心配な人もいるでしょう。
施術の流れは、以下のような形が多いです。
- 来院予約
- カウンセリング
- 施術
- アフターケア
施術当日の不安をなくすためにも、実際の流れを把握することは大事ですよね。
一つひとつ具体的に確認していきましょう。
1.来院予約
クリニックによっては、来院前に予約が必要なところもあります。行く前に必ず確認しておきましょう。
予約は電話やホームページから行うことがほとんどですが、最近はラインで手軽に予約できることも。
施術するクリニックに迷った際は、予約をする前にサイトに掲載されている症例写真を確認するのも1つの手です。複数のクリニックを見比べて、信用できるところを選んで予約しましょう。
2.カウンセリング
大多数のクリニックでは、施術の前にまずカウンセリングを受けます。
施術を希望する部位や脂肪のつき方の確認と、医師から治療の効果の説明が入る場合もあります。
なにか不安な点がある場合は、カウンセリングの時間に医師に確認するのがよいでしょう。
3.施術
施術は、ベッドに寝た状態でアプリケーションを施術部位にかぶせ、高周波を照射していく形で行われます。
その人の脂肪のつき方や施術部位の範囲によっても変わりますが、施術時間はおおむね30分~40分程度です。
高周波の照射による火傷の恐れがあるので、施術中は貴金属類は外しましょう。発汗するため、クリニックによっては術着に着替えるところもあるので、着替えやすい服装で行くのがよいかもしれませんね。
4.アフターケア
施術によって破壊された脂肪細胞が体外に排出されればされるほど、治療の効果が高まります。そのため、術後には排出を促すために数日間にかけて、アフターケアとして十分な水分補給が推奨されています。
また、治療効果を高めるための水分補給は、術後だけではなく術前から始めることも有効です。
目安としては、1日1~2リットル程度を摂取するのがよいでしょう。
施術中や施術前後に気を付けること

ヴァンキッシュMEの施術を受ける際に、施術当日だけでなくその前後に気を付けたほうがよいことも紹介していきます。
前もって知らなかったために施術が受けられなかったり、術後に困った事態がおきることは避けたいですよね。
ヴァンキッシュMEではメスを使わないので、基本的に禁止や制限をされていることは少ないです。しかし、改めて注意点を確認することでより安心して施術が受けられますよ。
当日のお風呂やシャワーはどうするのがよいか
通常の美容施術や脂肪吸引では、切開した施術部位を傷つけないよう、入浴やシャワーに関して制限されることがほとんどです。
ですが、ヴァンキッシュMEではメスを使わず、施術部位に傷口をつくることなく施術を受けられるため、術日当日から入浴もシャワーも浴びることが可能です。
マッサージを受けたい場合
マッサージも当日より施術可能です。
ヴァンキッシュMEの施術により破壊された脂肪細胞は、老廃物として汗や尿といっしょに時間をかけて体外に排出されていきます。この排出を促すために、医療機関によっては術後に積極的にマッサージをおこなうところもあります。
日焼けをしないようにする
施術前に日焼けをしている、または日焼けをする予定がある場合、施術を受けられないことがあります。たとえば、施術の前後2週間は日焼けを禁止しているクリニックもあります。
施術部位に皮膚疾患や外傷、妊娠線や瘢痕などがある場合も、カウンセリングの際に医師に相談してみましょう。
飲酒について
飲酒に関しても、切開をともなう美容施術では術部の腫れや出血を防ぐため、施術日から1週間ほどはアルコールの摂取が制限されていることが多いです。
しかし、メスを使用しないヴァンキッシュMEでは、お風呂やシャワー、マッサージと同様に、飲酒も施術当日でも制限はありません。
ただし、飲酒によって排尿が促されることで、身体の中の水分量が足りなくなります。もともとヴァンキッシュMEの施術では水分を多くとることが推奨されているので、その点には注意してくださいね。
ヴァンキッシュMEについてよくある質問

ヴァンキッシュMEの施術について検討している際、不安に思うことや疑問点などがでてくることもありますよね。
こちらでは、ヴァンキッシュMEの施術についてよく検索されている質問と答えをいくつか挙げました。
副作用やダウンタイムはあるのかなど、ヴァンキッシュMEの施術においてもっと詳しく知りたいことがある場合、ぜひ参考にしてみてくださいね。
副作用はあるの?
ヴァンキッシュMEの施術は、「フィールド・セレクティブ」と呼ばれる非接触型のシステムにより行われます。施術で使用する機械は、肌に直接触れないので、ダメージを与えられることはかなり少ないでしょう。
ただ、熱を与えることで痩身効果を得る治療法なので、ごくまれですが施術部位に熱傷や水疱ができる場合があります。
基本的には特定の周波数の高周波の照射により、脂肪細胞のみにアプローチできる仕組みなので、皮膚や筋肉が傷つけられる副作用は発生しにくいです。
また、施術を受けたあとに皮膚の奥にしこりが生じることもあります。これは施術によって破壊された脂肪細胞がかたまりになったものです。施術が効いている証であり、マッサージで徐々に消失していきます。
効果が期待できない人もいる?
ヴァンキッシュMEは日本の厚生労働省にあたる米国FDAの認可を受けており、医学的にも効果が認められている痩身治療です。
脂肪細胞に直接アプローチすることで細身の体型にも対応できるので、効果が期待できる人の対象は広いといえるでしょう。
ただし、そもそも治療自体が受けられないケースもあります。妊娠中、授乳中の人や、ペースメーカーや体内に埋め込み式の機器が入っている人、施術部位に皮膚疾患やタトゥーが入っている人は治療が受けられないので注意してください。
また、施術を受けてもヴァンキッシュMEは効果がないと感じる人もいるかもしれません。しかしヴァンキッシュMEは、脂肪細胞を破壊し、それが老廃物と一緒にでることで痩せられる仕組みなので効果を感じるまでに時間がかかります。
効果を実感できるまでに時間がかかる旨を、念頭に入れておきましょう。
ダウンタイムはあるの?
メスによる切開もせず、針も麻酔も使わないので、基本的にはダウンタイムが発生することは少ないです。
施術後に赤みやひりつきなどを感じることもありますが、そのあと二、三時間ほどで消失していきます。
また、加熱されることにより痛みが生じることもありますが、こちらも一時的なものです。ですので、従来の痩身医療に比べるとダウンタイムのデメリットは少ない治療方法といえるでしょう。
ヴァンキッシュME施術の価格は?
ヴァンキッシュMEは厚生労働省未承認機器なので、自由診療になります。保険は適用されないので全額自己負担となり、施術の価格はそれぞれの各医院で異なります。
1回の施術につき2万円~3万円が大体の相場です。他の治療と組み合わせることで割引をおこなっていたり、お腹まわりと太ももなど施術部位によって別料金を設定しているクリニックもあります。
また、継続的に施術を受けることでより痩身効果を得られるため、通いやすいよう複数回をセットにして価格を設定しているクリニックも多いです。
値段の面も、自分自身の希望に適したクリニックを選ぶ際の参考にしてくださいね。
ヴァンキッシュMEの施術で効果的なダイエットを!
ヴァンキッシュMEはどういった医療痩身方法なのか、その原理や効果、施術の流れなどをここまで紹介してきました。改めて、特徴について挙げておきます。
- メスも針も使用せず、施術中に痛みを感じることがほとんどない
- 切開を必要としないのでダウンタイムもなく、治療時間も30~40分程度と短い
- 皮膚に触れない非接触型の設計になっており、肌へのダメージや身体に傷がつくことがない
- ドーム型の施術機器「アプリケーター」により、広範囲へ効率的な施術が可能
また、ヴァンキッシュMEの施術がおすすめなのは以下の人です。
- 切開することなく痩身治療がしたい人
- 学校や仕事などで時間がなかなか取れない人
- 運動や食事制限でのダイエットにリバウンドした人
- BMI数値が高い人
痛みの少ない痩身医療、ヴァンキッシュME。ぜひその施術によって、効果的で効率的なダイエットを検討してみてくださいね。