これが現実!シミ・シワ・毛穴・肌の色ムラ…すべて解析。ビジアで効果的な治療と予防法を知る
「シミやシワが気になってきたので、効果的な美肌治療を受けたい。」そのように考えている人も多いのではないでしょうか。
肌画像診断機器ビジアはカラー写真とUV写真2つの機能から、肌のシミやシワなどを正確に解析できる美容用撮影機器です。自分の肌質を理解することで、どういった美肌治療が適しているのか判断しやすくなります。
また、現在は表面に表れていない隠れシミも測定できるので、今後どういったケアをしていけばよいのか予防していく面でも役立ちます。
この記事ではビジアがどういった人におすすめなのか、また特徴なども紹介していきます。
ビジアの撮影による解析を受けることで、適切な美肌治療と予防をしていけるでしょう。
肌画像診断機器ビジア(VISIA)とは?
ビジア(VISIA)は、アメリカのCanfield Scientific社が開発した、撮影した顔写真から肌の状態を項目別に解析できる肌診断機器です(注1)。
肌画像診断機器ビジアがどのように肌の状態を解析していくのか、その仕組みと特徴を紹介します。
また、ビジアによる解析で得られる効果についてもみていきましょう。
肌画像診断機器ビジアの仕組み
診断は、カラー写真撮影とUV写真撮影の両方を使い行います。
カラー写真では主にシミ、シワ、毛穴、肌の色ムラなどを解析します。また、UV写真では最大365nm(ナノメートル)という微弱なUV光を使用しています(注2)。それにより、潜在的なシミやニキビのもとであるポルフィリンを測定することが可能です。
また、ビジアには「三次元ポジションマッチング」機能が備わっています。これにより、過去の写真とのズレを減らし、解析の誤差を最小限にしているのです。
また、照明についても、一定の光量条件を保って撮影を行います。それにより、陰影による色調の誤差も防止しているのです。
これらの仕組みによって正確に肌を分析し、適切な肌治療の検討や治療効果の確認などをおこなっていきます。
肌画像診断機器ビジアの特徴
代表的な肌画像診断機器ビジアの特徴は、以下のとおりです。
- 肉眼ではわからない細かな部分も正確に測定
- データは画像だけでなく数値でも示される
- 現在の肌コンディションの分析だけでなく、未来の肌予想もできる
3次元ビューア機能を使って特定の箇所を拡大表示し、肉眼では分かりにくい微細な部分も正確に測定することが可能です。
また、そのようにして診断されたデータを画像だけではなく、個数やスコア、パーセンタイルといった数値でも示せるので、自分の肌の状態をより客観的に理解できますよ。
さらに、現在の肌の状態を的確に分析することで、年齢を重ねた未来の肌のコンディションも予測ができます。
今後予想される肌トラブル予防の指針としても診断が役立てられることは、ビジアの大きな特徴といえるでしょう。
肌画像診断機器ビジアの効果
肌治療の際に、肉眼で見ただけでは同じシミに見えても、実際は原因の違う複数のシミが重なっていたりする場合もあります。その場合もビジアで正しく診断をすることで、誤った治療方法の選択を防ぐことが可能です。
また、肌の改善を行う施術の前後に経過写真を撮ることがあります。その際に一眼レフカメラやスマートフォンで撮影すると、実際の治療効果が正確に把握できないという難点がありました。なぜなら、周囲の光の入り方や撮影時間帯、顔の角度など条件を一定に揃えることが難しいからです。
このようなときにも、ビジアであればどのような条件下でも一定の質を揃えた撮影をすることができます。
正しい肌治療の選択、また治療中の効果の正確な判定には、ビジアで解析を受けることがとても効果的といえるでしょう。
肌画像診断機器ビジアで分析・測定できる項目
肌画像診断機器ビジアで分析、測定できる項目を紹介していきます。
具体的に挙げると、診断できるのは下記の9項目です。
- シミや肝斑、そばかす
- 毛穴の数や形
- ニキビ菌の量
- 肌の表面にあるシワの数
- 皮膚の均一性やキメの細かさ
- 皮膚の色ムラや赤み
- 隠れていてこれからでてくるシミ
- まつ毛の測定・分析
- 同年代の平均値と比較した肌年齢
あなた自身の悩みに沿った項目が分析できるかどうか、ぜひ参考にしてくださいね。
1.シミや肝斑、そばかす
カラー画像により肌の表面の色素沈着の位置や状態を解析し、指定した範囲のシミの個数、色や大きさ、形を測定します。肉眼では確認しにくい薄いシミや肝斑、そばかすも分析できることも特徴です。
また同年代の平均値と比較としたスコアも算出することで、自身のシミ治療の指標になるでしょう。
2.毛穴の数や形
毛穴がある部分は、周辺部位よりくぼんでいることで陰影ができています。くぼみによりカラー画像に生じる陰影をもとに、毛穴の数や形を解析していきます。
肉眼では見えにくい毛穴の開きを知ることにより、たるみ毛穴の改善治療に役立ちますよ。
3.ニキビ菌の量
ニキビができやすいかどうかは、アクネ菌の代謝物であるポルフィリンの量で診断することができます。ポルフィリンとは紫外線を吸収すると皮脂を酸化させ炎症を促してしまう物質で、ニキビだけでなくシミの原因となるメラニンの生成にも関わっています。
UV光に反応して光るポルフィリンの性質を利用したUV写真による撮影から、ニキビができやすい肌質か、どこにできやすいかを分析。より具体的なニキビ治療の計画に有効です。
4.肌の表面にあるシワの数
シワには、細い線形で周辺の肌の色より暗いという特徴があります。
ビジアでは、カラー画像にとらえた細い線状のへこみをシワとして判断し、その本数を一つひとつカウントしていきます。それにより、肌表面にある細かなシワの数や位置なども測定、分析することが可能です。
5.皮膚の均一性やキメの細かさ
一定の範囲内にある中心の肌とその周辺の肌の色を比べることにより、皮膚の均一性を分析していきます。
肌の表面の色が均一であれば、滑らかでキメの細かい肌であると診断されます。
6.皮膚の色ムラや赤み
皮膚の色味は、主に茶色系のメラニンと赤み系のヘモグロビンという2つの成分で構成されています。メラニンが多いと黒っぽく、ヘモグロビンが多いと赤みがかるというように、2つの要素の量によって肌の色は変化します。
ビジアでは、メラニンとヘモグロビンを分離して画像化し、それぞれをメラニンインデックス、ヘモグロビンインデックスとして解析。赤ら顔や色素沈着の治療前後の効果を測ることができますよ。
7.隠れていてこれからでてくるシミ
ビジアで解析できる項目の中でも特徴的なものの1つが、UV解析によってまだ表面化していない紫外線ジミの数も診断できることです。
肌の表面に表れていない紫外線ジミは隠れジミともいわれ、これからシミとして出てくる可能性があります。
ビジアによる撮影、解析で、肌内部に潜んでいる隠れジミを早めに把握していきましょう。
8.まつ毛の測定・分析
ビジアでは肌の解析だけでなく、まつ毛の長さや量も測定、分析可能です。目を閉じた状態の画像から、根元のラインを決めてまつ毛の長さと量を計測。平均の長さとボリュームから5段階で評価することで、まつ毛育毛治療の効果の有効性を調べる際に役立ちます。
アラガン社のまつ毛育毛剤であるグラッシュビスタⓇの開発時には、有効性の評価にビジアが用いられたことからも、その分析力が信頼できるといえるでしょう。
9.同年代の平均値と比較した肌年齢
ビジアでは、10万9300人分、そのうち1万1000人分の日本人の肌診断の測定結果をデータベース化しています。このデータベースは、P&G社が集めたデータに基づいて作成されたものです(注1)。
このデータをもとにして、診断結果と同じ年齢層の平均値を比較し、何歳相当の肌であるかを診断したり、自身の肌質を客観的に分析することができます。
肌画像診断機器ビジアはこんな人におすすめ
肌画像診断機器ビジアによる撮影、分析は、これから肌治療を検討している人も、すでに治療をしている人にもおすすめです。
より具体的に述べると、下記のような人がとくにあてはまるといえます。
- 自分の肌質を知り日常のスキンケアを見直したい人
- これから予想される肌トラブルを未然に防ぎたい人
- 肌の美容治療を受ける指針として役立てたい人
- 肌の美容治療の治療効果を確認したい人
- 同年代の肌質と客観的に比較したい人
1つひとつ詳しくみていきましょう。
自分の肌質を知り日常のスキンケアを見直したい人
ビジアではカラー写真とUV写真の両方から、複数項目にわたって肌の状態を解析することができます。
また、画像だけではなく個数、スコア、パーセンタイルと数値化して客観的に測定できることもポイントです。
最近ではスマートフォンのアプリでも写真を撮って肌の状態を診断できるものも増えています。しかし、より多方向から自分の肌質を具体的に知るためには、ビジアがおすすめですよ。
ビジアによって正しく詳細に肌を診断しておくことで、自分でスキンケア商品を選ぶ際の指針になるでしょう。
これから予想される肌トラブルを未然に防ぎたい人
ビジアでは現在の肌状態だけでなく、年齢を重ねた将来の肌もみることができます。診断結果から未来の肌状態を予測し、シミュレーション画像のような見方ができるのです。
適切なケアをしていないとどうなってしまうか知ることができることは、これから予想される肌トラブルに対策していきたい人にとって大きなメリットですよね。
UV写真により解析できる隠れジミはその代表項目といえます。潜在的にひそんでいる隠れジミを正しく診断し、早めに美容治療やケアをしていくことで、表面化する前に防ぐことができますよ。
肌の美容治療を受ける指針として役立てたい人
いま現在の肌に漠然と不満があり美容治療を考えていても、選択肢が多くどのような治療を受けたらよいか分からない人もいるでしょう。
そのような場合にも、ビジアによる解析は有効です。いまの肌状態が数値化されてみえるので、根拠に基づいた適切な治療を選べるようになります。
肌の美容治療の治療効果を確認したい人
現在すでに美容治療を開始している人にも、ビジアの解析結果は役立ちます。たとえば、本当に治療の効果がでているか、また治療の方向性があっているか確認するために使用します。
治療の効果がでていても、肉眼では分からないくらいゆるやかなこともあります。その際に効果がないと判断して治療をやめてしまうのはもったいないですよね。
効果が目にみえる形になることで、治療を続けていくモチベーションにも繋がるでしょう。
同年代の肌質と客観的に比較したい人
ビジアには肌診断の解析データが膨大に蓄積されています。そのデータをもとに、肌年齢だけでなく、同じ年齢層にいる100人の中で自身の肌診断結果がどのくらいの順位に位置しているのかを分析することができます。
同じ条件下で測定されたデータと自身の肌診断結果を数値にして比べることで、より客観的に比較したい人におすすめです。
肌画像診断機器ビジアでの施術の流れについて
肌画像診断機器ビジアによる撮影は美容治療や施術ではないので、事前の厳しい注意事項やアフターケアなどはとくにありません。それでも実際の撮影がどのように行われるかを知っていたほうが、より安心して受けられますよね。
撮影の流れは、以下のような形が多いです。
- カウンセリング
- 撮影前の準備
- 肌画像診断機器ビジアで撮影する
- 撮影後の診断結果
クリニックによっては来院前に予約が必要なところもあるので、必ず確認してからいきましょう。
1.カウンセリング
大多数のクリニックでは、撮影の前にまずカウンセリングを受けます。
肌の状態で気になるところを確認したり、ライフスタイルや普段のスキンケアについて訊かれることもあります。
何か肌の悩みや質問がある場合は、このときに医師に相談するのがよいでしょう。
2.撮影前の準備
撮影の準備として、洗顔をします。皮脂や汚れなどが残っていると正確な解析ができない場合があるためです。
肌のコンディションをきちんと把握するためにも、清潔な状態で撮影しましょう。
3.肌画像診断機器ビジアで撮影する
ビジアの一部分に顎を乗せ、額もつけて上下に挟まれるような形で顔を固定し、左右の斜面、正面と撮影をしていきます。
2回目以降は1回目の撮影ポジションが表示されます。正確に位置をあわせて毎回撮影ができるため、治療前、治療後の施術効果を比べる際にもとても有効です。
4.撮影後の診断結果
撮影された写真や解析データをもとに、肌の治療を検討している場合はどういった方法が適切なのか相談していきます。
また診断結果にあわせて、その人に適した基礎化粧品を肌治療の一環として選んでくれるクリニックもあります。
肌画像診断機器ビジアについてよくある質問
ビジアの撮影を検討している際に、よく検索されている質問と答えもいくつか紹介していきます。
前もって知らなかったために撮影できなかったり、肌へのトラブルが起きてしまったりすることは避けたいですよね。
解析ができないケースや値段の相場、肌への影響はあるのかなど、疑問や不明点がある場合はぜひ参考にしてみてください。
メイクをしたままでも受けられる?
正確に診断するために、メイクをしていない状態で撮影することが推奨されています。
解析への影響を防ぐため、撮影前にしっかりメイクは落としておきましょう。
ビジアはどこで受けられる?
美容手術の仕上がりイメージをシミュレーションしたり、レーザー治療効果の比較に利用したりと、美容医療の現場で使用されることが多い肌診断機器ビジア。家庭用の機械の普及はほとんどなく、医療や美容業界を中心に、おもに業務用の機械として普及しています。
具体的には、美容皮膚科を扱っている皮膚科や、美容外科で導入されていることが多いです。
施術やカウンセリングを受ける場合にのみ撮影可能なクリニックもあります。事前にクリニックのホームページやサイトで確認しておきましょう。
ビジアの撮影の値段の相場は?
ビジアによる撮影、測定の値段は、3000円から5000円が大体の相場です。
治療に応じて撮影が必要な際は、無料で撮影できます。しかし、患者側からの申し出や紙面で検査結果の説明を希望する場合は料金が発生するなど、クリニックによっても対応が変わってくるので、こちらも事前に確認しておくのがおすすめです。
ビジアの撮影所要時間や撮影回数はどれくらい?
顔の正面と左右斜めから撮影し、解析結果が出るまでの撮影所要時間は、大体10分から15分程度です。
回数はとくに決まってはいません。ですが、より正確な判断に基づき治療を行っていくためには、肌改善のための施術のたびに継続的に撮影することが推奨されています。
UV光を使った撮影で肌に影響がでる?
ビジアではUV光を使った撮影により、隠れジミやニキビ菌の測定を行います。
使用されるUV光は365nm(ナノメートル)と非常に微弱であり撮影時間も一瞬のため、照射による日焼けや肌への影響がでることはありません。
解析を受けられないケースはある?
ひげが生えている箇所は撮影自体はできますが、正確な解析、測定ができないことがあります。レーザー治療後の炎症が起きている状態も撮影は可能ですが、炎症がおさまってから撮影したほうが正確な解析が得られます。
眉やアイラインにアートメイクをしている場合は、UV光による変色などが起こらないかアートメイクを施術したところに事前に確認しておくのがよいでしょう。
放射線を使用しての撮影ではないため、妊娠中の撮影は可能です。
肌画像診断機器ビジアで、より適切な美肌治療と予防を!
肌画像診断機器ビジアについて、その仕組みや特徴、施術の流れなどをここまで紹介してきました。解析できる項目について改めて挙げておきます。
- シミや肝斑、そばかす
- 毛穴の数や形
- ニキビ菌の量
- 肌の表面にあるシワの数
- 皮膚の均一性やキメの細かさ
- 皮膚の色ムラや赤み
- 隠れていてこれからでてくるシミ
- まつ毛の測定・分析
- 同年代の平均値と比較した肌年齢
また、ビジアによる解析は以下のような人におすすめです。
- 自分の肌質を知り日常のスキンケアを見直したい人
- これから予想される肌トラブルを未然に防ぎたい人
- 肌の美容治療を受ける指針として役立てたい人
- 肌の美容治療の治療効果を確認したい人
- 同年代の肌質と客観的に比較したい人
現在の肌の状態だけでなく、これから予想される肌トラブルについても分析できるビジアの診断によって、より適切な美肌治療と予防をしていきましょう。
出典:
注1 VISIAⓇEvolution|株式会社インテグラル
注2 顔を全部解析します。様々な顔画像データが得られるVISIA®Evolutionの活用|エフシージー総合研究所